本ページはプロモーションが含まれています
クルマのタイヤ交換は自分でやってるけど、ホイールナットは力一杯締めておけば大丈夫だよね?
取説には規定トルク値ってやつが記載されてるけど、今までも大丈夫だったからあまり気にしなくていいよね?
この記事ではそんなふうにタイヤを交換している方に私の実体験をもとに注意喚起したいと思います。
タイヤ交換を自分でされる方はぜひ最後までお付き合いくださいね。
本記事の内容
- トルクレンチとは
- トルクレンチを使わなかった私の恐怖体験
- トルクレンチの使い方と注意点
- おすすめトルクレンチ
ライター:ACFIELD
トルクレンチを使うことの大切さを過去の経験から学んだ私が解説させて頂きます。
また、最近私が購入したトルクレンチも紹介しますね。
トルクレンチがあなたを救う!均一に締め付けないと最悪タイヤが外れるかも⁉
スポンサーリンク
トルクレンチとは!?
トルクレンチとはボルトやナットを、規定されたトルク(回す力・ひねる力)で締め付けができる工具でタイヤ交換時にホイールナットの締め付けに使うことができます。
あらかじめ合わせておいたトルクに達するとカチッと音が鳴り知らせてくれますよ。
規定トルク値はクルマによって違ってきますから取説で事前に確認しておきましょうね。
トルクレンチを使わずにタイヤ交換すると!?
クルマに乗り始めたばかりの若かりしころ、当然私も「ホイールナットの締め付けトルク?」「何それ、食べれんの?」状態でした。
私は雪国に住んでいますから、スタッドレスタイヤとサマータイヤの交換は恒例行事となります。
そこで、ホイールナットの締め付けトルクを軽視したばかりに大変危ない体験をしました。
事件は嫁のクルマで起きました。
車載工具のレンチで力一杯締め付けてスタッドレスタイヤに交換した私は、満足して嫁の実家(関東)に高速道路で向かいました。
当時、嫁のクルマは街のクルマ屋さんをしている親の名義でした。
車検の時期が近かったのでクルマを預けに向かったんです。
到着するなり点検に入ったようで、リフトアップしタイヤを外すところで私がかなり危険な状態で高速道路を運転していたことが判明しました。
何とホイールキャップの中でホイールナットが2つ外れそうになっていたとのことでした。
ホイールナットが完全に外れればホイールキャップの中で異音がし気付くのでしょうが、外れそうな状態だったので運転時に私はタイヤに違和感を感じていませんでした。
車検で無ければそのまま気付かずに運転していたと思います。
最悪タイヤが外れて事故っていたかもしれません。
後からそんな想像をしてヒヤッとしたことを今でも覚えています。
ではなぜホイールナットが緩んだのでしょう?
原因はナットによって締め付ける力、つまりトルクが違い過ぎたからです。
1つのナットを締め付けると対角は少し浮いた状態になります。
ナットを締め付ける順番や作業時の体制も重要ですが、締め付ける力に差があり過ぎるとこの浮いた状態が解消されません。
「もう締めても回らないから大丈夫!」
そう思っても実はしっかりと締まっていないことがあるんですね。
そのまま運転すると振動で締まっていないナットが少しずつ緩んでいき私のようなことになるんです。
トルクレンチを使えば大丈夫なのか!?
規定トルク値で締め付けずに危険な思いをした私ですが、実は転職したことで仕事ではトルクレンチを頻繁に使うことになります。
「トルクレンチさえ使えば大丈夫なのか!?」というとそうではありません。
重要なのは
- 1.トルクレンチの目盛りが規定トルクになっていることを確認すること
- 2.トルクレンチを握る場所を一定にすること
- 3.いきなり規定トルク値まで締めず、徐々にトルクを加えていくこと
- 4.ナットの締め付け順は対角に行うこと
になります。
1.に関して、トルク値を5,10ずつ間違えるのはあるあるですのでしっかりと確認しましょう。
2.に関して、プロがトルクレンチを使う場合、1年に1回、検査します。(これを校正と言います。)許容された誤差の範囲で締められるかを確認するんです。
校正は専門機関で行いますが、日常的な点検にトルクレンチテスターでトルクに狂いが無いか作業者が確認します。
これを私は日常的に行っていましたが、ここで気付いたことがあります。
トルクレンチがカチッと鳴っても握る場所が違うとデジタル表示されるトルクに差があるということです。
タイヤ交換にそこまでシビアになる必要は無いと思いますが、知っていて損はありません。
なるべく同じ場所を握り、また握れる体制をとって締め付けましょう。
3.4.に関して、これが最重要になります。
ナットの締め付けは対角に行い、締め付けによる歪みを解消しながら行うのが基本です。
これを一気にではなく、徐々に強い力で締めていきます。
これをしないとトルクレンチを使ったとしてもナットによって締め付けトルクに差ができてしまいます。
4穴の場合はこのような順で締めていきます。
5穴の場合です。
ちょうど☆を書く感じですね。
慣れてくると力加減も一定にしやすいので、ある程度までは車載工具のレンチ等で、仕上げにトルクレンチのような締め方が速いですね。
慣れるまでは例えば規定トルク値が100N・mだった場合は50、75、100という感じで徐々にトルクを上げていきましょう。
さらに私は対角で締め終わったあと再確認するため、時計回りで1周締めてから終えるようにしていますよ。
私も購入したおすすめトルクレンチ
今まで、タイヤ交換の度に会社からトルクレンチを借りていた私ですが、いちいち借りるのも面倒になり、使いやすそうなモノを選んで購入したのがこのトルクレンチです。
このトルクレンチを選んだ理由は価格が高すぎず、安すぎず、台湾製でつくりがしっかりしていそうと思ったからです。
「トルクレンチの重要性は分かっているけど、あまり高価なモノは買えないし・・・。」
このトルクレンチはそんな人への最適解かもしれません。
予想通りモノはしっかりしたつくりで、ほどよい重量感があります。
規定トルクに達したときのカチっと感もプロ仕様と変わらず心地良い感覚になっています。
ソケットは薄口ロングソケットが付属しており、タイヤ交換でよく使う17mm・19mm・21mmがそろっています。
またエクステンションもしっかりと付属されています。
ソケットの刻印も大きくされており、サイズが分かりやすくて良いですね。
目盛りはレーザー加工されており、見やすいのでトルク設定ミスをしにくいようになっていますね。
さらに1周で10N・mの上げ下げができるので分かりやすく、トルク値間違いが起こりにくくなっています。
写真でも見やすいのが分かりますね。
リングを下げてトルク変更、リングを上げれば設定ロックできるので作業中に設定トルクが変わってしまう心配がありません。
リングの上下は簡単でそんなに力は必要ありませんよ。
とても感心したのがこの機能です。
突起がソケットを押してくれるのでワンプッシュで外せるんです!
ソケットが外れにくいのはこのタイプの工具あるあるなんで、初めて使った私は感動しました。
ソケットにも工夫がされています。
内部に保護パッドがあるのでホイールナットが傷つきにくくなっていますよ。
最後に
今回はタイヤ交換におけるトルクレンチの重要性について、私の実体験を交え記載しました。
ホイールナットのトルク管理が大切なのはもちろん、締め付け手順が重要なことが分かりましたね。
この記事があなたのタイヤ交換の参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今回は以上です。